熊本県伝統工芸館ブログ

３日（火・祝）の初日には開会式と表彰式も行われ、会場内は、毎年この展示会を楽しみに来館してくださるたくさんの方々で賑わいました。







「くらしの工芸展」は、1982年に工芸館が開館して以来、熊本日日新聞社との共催で毎年ず～っと続けて開催されており、工芸館の歴史とともに歩んできました。
現代クラフト、民藝、伝統工芸、その他あらゆる分野から、毎日の暮らしを彩る手づくりの新作品をプロ・アマ問わず全国から公募し、入選した新作品を展示販売するというユニークな展示会で、作り手と使い手がいっしょになって暮らし中で使う生活工芸品を見つめ直す機会を提案しています。





今年は、熊本市の池田尚穗（たかお）さんが初出品でグランプリ（熊日賞）賞を獲得されました。作品は「スタッキングチェア」という６脚まで積み重ねられ、北欧調でもあり、イタリア調でもあるようなとっても素敵な椅子です。ファブリックは鮮やかなブルーとオレンジの２色で、使って楽しく重ねて収納してもカラフルで美しい、まさに毎日の暮らしを彩り楽しくしてくれる工芸品です。




また、今回新設した賞「くまもと県産材振興会賞」には、高校生の鳩村蓮さんが県産クスを使って制作した、「Ｒｏｏｍチェア」（写真　右）が受賞されました。形も風合いもセンスのある素敵な椅子で、４方向どこからでも座れるので動き回るキッチンでちょっと休むときなどにとても便利だと思います。
他にも、会場には入賞・入選作品あわせて約200点が一堂に展示されており、欲しいものがあれば予約抽選で販売をいたします。

ぜひ会場で手づくりの工芸品が持つ、質感、香り、使い心地などを感じていただければ嬉しく思います。
(S.I)